ガス機器使用時には必ず常時換気を徹底下さい
2015年に発生したガス事故の総件数は783件でした。特に業務用ガス機器については、一酸化炭素中毒と思われる事故が頻発し、そのほとんどが換気設備を適切に使用していないことが原因と考えられております。これは、ガス機器を使用する方の一酸化炭素中毒に対する認識不足・ガス燃焼機能を備えた食品加工機械に対する認識不足に起因することが多いのが現状です。
つきましては、ガス燃焼機能を備えた食品加工機械をご購入または現在ご使用さているお客様は、ガス燃焼機能を備えた食品加工機械をご使用される際には、換気に十分注意を払い、一酸化炭素中毒事故が発生しないよう、以下についてご注意頂き、徹底頂きますようお願いいたします。正しい知識を持ってガスをご利用頂く事で、ガスの危険を抑えることができます。
(一酸化炭素中毒については、「一酸化炭素中毒にご注意下さい」に、ガス漏れにつきましては、「燃焼筒の目詰まり・ガス漏れ確認方法」にも記載しております)
ガス機器の使用中は必ず換気設備を動かし、十分な換気をして下さい
- ガスが燃焼するには、新鮮な空気(酸素)が必要です。燃焼に必要な空気(給気)が不足すると、不完全燃焼をおこし、一酸化炭素中毒の原因となり、死亡事故につながることがあります。
- 一酸化炭素(CO)は、色もニオイもありませんが毒性は強力です。
- 業務用ガス機器は、業務用(プロ向け)であるが故に、ガス消費量および使用頻度が多く、劣化が進みやすく、その場合高濃度の一酸化炭素中毒が発生する場合があります。
- ガス機器を使用する時は、必ず換気設備を動かし、換気をして下さい。
- 排気ダクトなど共同排気を行っている建物では、排気ファンの稼動時間に十分注意し、排気ファンの稼動時間以外は、絶対にガス機器を使用しないで下さい。
- ガス機器の排気が十分に行われないと、排気ガスが室内にあふれて、一酸化炭素中毒をおこすことがあります。
「不完全燃焼警報機能付ガス漏れ警報器」の設置して下さい
- ガス漏れや不完全燃焼によって発生した一酸化炭素を検知すると、ランプと音声で知らせます。
- ガスの種類によっては、「不完全燃焼警報器」と「ガス漏れ警報器」をそれぞれ設置する必要があります。
- ガス機器の火がつきにくい、異臭がするなどの際には、ガス事業者の点検を至急受けてください。
- 一酸化炭素警報器の設置、一酸化炭素濃度の測定、排気ダクトなどの換気状況、機器の排気部のスス、つまりなど異常に気付いた場合は、些細なことでもガス事業者にご相談下さい。
ガス機器・給排気口・排気装置の清掃・整備を定期的に行って下さい
- ガス管は、調理で使用する水分や塩分・酸がついて、腐食しやすくなります。 ガス管が腐食していないか、定期的に点検してください。
- ガス機器の給排気口や排気装置の吸い込み口は油やホコリがたまります。定期的に清掃して下さい。
- 煙突や排気ダクトが詰まったり割れたり外れたりすることがあります。定期的 に機器メーカーやガス事業者へ整備を依頼して下さい。
(2008年8月29日、2012年11月26日、2015年10月8日、2017年12月1日)